より多くのマーケティング手法が活用されるように
今年顕著だったのが、活用されるコンテンツマーケティング手法の数が、過去2年の8から12と大幅に増えたことだ。また昨年、最も利用されていたウェブ上の記事コンテンツが首位から転落、ブログ以外のソーシャルメディアの利用率が87%と首位に踊りでた。
すべての戦略においてその利用率は総じて上昇しているが、雑誌だけは昨年と同率に留まっている。一方で、仮想会議や動画、モバイルコンテンツの利用率は顕著な伸びを示している。
SNS上でのコンテンツ配信が増加
昨年は74%だったSNSでのコンテンツ配信が、今年は87%にまで増加した。なかでも、昨年最も利用されていたTwitterがその首位の座をLinkedInに譲り渡したのが特徴的だ。今年の調査では、25%もの利用があったPinterestなど新たに加わったSNSのプラットフォームもあった。
コンテンツマーケティングに対する予算の増加
マーケティング予算全体におけるコンテンツマーケティング予算の平均的割合が、昨年の26%から33%までに増加。今後1年、コンテンツマーケティングへの予算をさらに増加させると答えた担当者は過半数に達した。
コンテンツの外部委託は減少
昨年は58%の企業がコンテンツ制作を外部委託していたが、今年はその割合が44%にまで減少。自社内でコンテンツを制作するB2B企業が増加した。
今後の課題は、質を保ちつつコンテンツ量を増大させること
昨年はB2B企業のマーケターの多くが、「人をひきつける、魅力的なコンテンツの制作」を課題としていたが、今年は「品質を維持しながら、十分な量のコンテンツを制作すること」が最大の課題だと答えた。B2Bのコンテンツマーケティングは、質を保ちつつ、顧客にとって有益なコンテンツを増やしていくという新たなステージに突入した、といえるだろう。