ヒント1:ソーシャルメディア活用をより本格化する。
インターネットに詳しいマーケターによれば、10人の企業や事業主のうち、9人以上がソーシャルメディアを活用している(下記グラフ参照)という昨今、コンテンツマーケティングにとってもソーシャルメディアは欠かせない媒体である。企業にとってもっとも重要なことは
- プラットフォーム上にアカウントを持つこと
- 読者を惹きつけること
- ユーザーへ定期的にレスポンスすること
である。とくに定期的なレスポンスは、プロスペクト(見込客)やリードを育成すること、そして売上に結び付けるのに非常に有効な手段だ。
マーケティングのためにソーシャルメディアを活用しているアメリカ国内の企業数の推移、2009年~2014年
ヒント2:グーグルに検索されやすいサイト構造にする。
フォロワーとの関係を深め、さらに訪問者を増やすためにはグーグルの検索アルゴリズムの更新についても抑えておく必要がある。企業が実践すべきは以下の4点である。
- 一つのキーワードにフォーカスしたコンテンツをつくること
- サイト内外のコンテンツにリンクさせること
- テキスト形式のコンテンツを必ず用意しておくこと
- 顧客の質問に答えること
ヒント3:モバイルユーザーを考慮する。
私たちはテレビ、PC、スマホ、タブレットの4スクリーンから成る世界で生きている。中でもスマートフォンは、24時間365日、プロスペクトとオンラインでつながるものだ。よってプロスペクトが必要とする場所やタイミングを考慮して、コンテンツを用意しておくことが求められている。タブレットやスマートフォンでも使いやすいウェブサイトやアプリケーションなどを用意しておくことはとても重要だ。
多くの人が日常的に興味を持つメディアの90%が上記の4スクリーンであり、毎日平均4.4時間をそれらのチェックに費やしている
ヒント4:とにかく、「写真」を活用する。
今では、スマートフォンで高画質の写真を“カンタン”かつ“低コスト”で撮影、保存、共有することができる。Pinterest、Instagram、Tumblrなどがユーザー数を大幅に伸ばす中、Facebookでの写真のシェア数を見過ごしてはいけない。
世界でもっとも多くの写真がある場所とは――?
コンテンツ作成の一環として、写真で製品の魅力を伝えることを忘れてはいけない。検索エンジンやソーシャルメディアへの最適化を図りながら、使い方やスタイルに関するイメージを発信するべきだ。
ヒント5:「購買」を意識したコンテンツ構成にする。
顧客はすべての購買プロセスの段階において、製品情報、クーポン、お買い得情報、使い方、デザイン、コメントやレビューなど、さまざまなコンテンツを探している。もはやショッピングは、デパートやモールなどが主体ではなく、スマホやタブレットなどへと移行している。つまりコンテンツが売上に与える影響力は計り知れないのである。
コンテンツマーケティングが売上に影響する割合
企業はどのコンテンツにおいても製品にスポットライトを当て、可能な限りウェブサイトの製品ページへのリンクを設けるべきだ。加えて、評価点数やプロダクト情報など、直接的な売り込みではない有益な情報を提供することで、生活者を育成する読み物を発信していくことも効果的だと言える。
――2013年のコンテンツマーケティングプランを軌道に乗せるには、これらのヒントを組織全体で実行することだ。コンテンツマーケティング、ソーシャルメディア、検索エンジンへの最適化――これらをうまく組み合わせて実行したい。