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株式会社TAM しゃかいか!編集長

加藤洋

しゃかいか!編集部 加藤 洋氏
グランプリ受賞メディア

しゃかいか!が考えるAI時代のコンテンツマーケティング

vol.6
しゃかいか!編集部 加藤 洋氏

株式会社TAM しゃかいか!編集長

加藤洋

グランプリ受賞メディア

しゃかいか!が考えるAI時代のコンテンツマーケティング

講演概要

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講演概要

セッション概要

AI時代に足を使って運営するwebメディアの面白さについて。
10年以上つづけている背景についてお話できればと思います。


コンテンツマーケティング・グランプリ2024「グランプリ」受賞メディア

『しゃかいか!』はコミュニティ会員の推薦を受けてエントリーされ、投票と審査員審査の両面で優れた評価を獲得しました。
専門コンテンツ部門でグランプリを受賞した『しゃかいか!』は、「大人向けの社会科見学」という独創的な切り口で、ものづくりの現場を深く掘り下げ、幅広い読者層の潜在的なニーズを見事に引き出しています。さらに、2023年に開設された拠点『しゃかいか!京都 “本しゃ”』の取り組みからは、オウンドメディアとしての価値を高め、持続可能なブランドを築こうとする強い意志を感じました。
企業や地域との交流を通じて共感や学びを共有し、コミュニティを育てる姿勢は、国内でも貴重な「オーディエンス・ビルディング」の成功事例となる可能性を秘めています。



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2025/10/02

AI時代でも継続できるメディアの作り方〜「抽象度の高いテーマ設定」で10年800記事続いた秘密とは?

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2014年、ウェブメディアがたくさん立ち上がっていた時期——多くのメディアがブームとともに現れ、そして静かに姿を消していきました。
そんな中で、「どこまで続けられるかな」という不安を抱えながらスタートした一つのメディアが、今も変わらずマイペースに歩み続けています。
2024年にコンテンツマーケティング・グランプリを受賞したすばらしいオウンドメディア「しゃかいか!」。青いヘルメットをかぶって全国のものづくり現場を回る編集長・加藤さんに、10年間ブームに左右されずに続けてこられた「抽象度の高いテーマ設定」という考え方について、語っていただきました。

みなさん、こんな悩みはありませんか?

・メディアを始めてみたものの、なかなか続けるのが大変
AIの時代に、人間がやることって何だろう?と迷っている
・目先の数字ばかり気になって、本当に伝えたいことが見えなくなってしまう


そんな悩みを解決するヒントが、このお話の中にあるかもしれません。

語り手はしゃかいか!編集長の加藤さん。雑誌とコンテンツが大好きで、グラフィックデザイナーからWeb業界に転身された方です。ソーシャルメディアの黎明期にはFacebookページ活用の本も書かれて、ずっとデジタルの世界を見続けてこられました。ただ一方で、いつまでこれを続けられるかわからないという不安もあったそうです。

そんな加藤さんが「これならば一生続けられるかも」と思って2014年に始めたのが、日本のものづくりの現場見学を通じて、そこにある人の想いや仕事の営みを紹介する「しゃかいか!」でした。


■ コンテンツマーケティング担当者が学ぶべきポイント!


このお話で特に興味深いのは、「抽象度の設定」という考え方です。商品の紹介だけに特化するのではなく、「働く」「生きる」といった少し広めのテーマを設定することで、いろんな角度から企業の活動を表現できるメディアになるのではないか——そんな視点は、メディア運営に関わる多くの方にとって参考になりそうです。

また、AI時代にコンテンツがどんな価値を創出できるのか、どんな可能性があるのかについても斬新な視点で語られています。AI時代にオウンドメディアがどうあるべきかを考えるきっかけになりそうです。

月2本更新でも10年継続。「抽象度設定」って何だろう?

しゃかいか!の注目したいところは、更新頻度がとてもゆっくりなことです。訪問記事は約300本、月2本ペースという「ゆっくり」な運営でも、10年以上続いているのはどうしてでしょうか?

加藤さんが大切にされているのが「テーマの抽象度設定」という考え方でした。

「抽象度を少し高くすると、そのメディアで表現できることの幅が広がって、いろんな企業活動を紹介できるようになるのかなと思うんです」

この考え方のおかげで、社会科は商品PRの枠を超えて、採用から企業のブランディング、業界全体のことまで、幅広く取り組めるメディアになっているようです。

「抽象度設定」とは具体的にどのようなものなのか?どうやって設定するのか?ぜひ本編動画をご覧ください。

 

AI時代だからこそ「じっくり書いたテキスト」と「人に会うこと」かも

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動画が人気の今の時代に、テキスト中心のメディアを続けている加藤さん。AI時代の到来を、実はチャンスと捉えているそうです。


「AIの時代には、もしかしたらじっくり書いたテキストの時代に戻るかもしれません

AIを通していろんな形で情報を受け取れる時代だからこそ、元になる「しっかりしたコンテンツ」が大切になるとのことです。

そしてもう一つ、加藤さんが大切にされているのが「AIにはできないこと」——人に会うことです。資生堂さんとの取り組みを例に、人と人が出会うことで生まれる思いがけない化学変化についてお話されています。

なぜ、AI時代だからこそテキストが大切なのか、AIにできないこととは具体的にどのようなことなのか、本編動画でぜひ注目してみてください。

10年間の経験が教えてくれる、「コンテンツマーケティング=経営」という考え方

しゃかいか!の運営を続けることで「人となりを知ってもらえる」「大切にしていることを理解してもらえる」ことで、採用でもとても良い反応をいただけるとのこと。コンテンツマーケティングが採用から企業ブランディングまで、まさに「経営の一部」として働いている例と言えそうです。

加藤さんは穏やかにこうお話されました。
「同じ時代に生きて頑張っている人を紹介することを大切にしています」
——そんな温かな考え方が、長く愛されるメディアの原動力になっているのかもしれません。


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▲CMAの田所・村上と一緒に記念撮影





このセッションのポイント


加藤さんのしゃかいか!運営を通じて、こんなことを学ぶことができます。

・続けやすいメディアを作る「抽象度設定」の考え方

・AI時代に人間がやると良さそうなコンテンツマーケティング

・数字だけに振り回されない、長期的なブランディング

・実際に人と会うことを活かしたコンテンツ作り

ぜひCMD2025で、あなたのメディア運営を
次のレベルへと押し上げるヒントを掴んでください!

 

登壇者のコメント

今回お話させていただく機会をいただいて、改めて「しゃかいか!」の歩みを振り返ることができました。10年前にウェブメディアがたくさん立ち上がっていた時期に始めた時は、正直「どこまで続けられるかな」という気持ちもありました。でも「抽象度の高いテーマ設定」という考え方を持てたことで、ブームに左右されずに続けられるメディアを作ることができたのかなと思います。

特に心に残っているのは、地方を回る中で出会う職人さんたちとのやりとりです。最初は「何しに来たんや」と厳しいお顔をされていた職人さんが、学生さんを連れて行くと少しずつ心を開いてくださって、熱心にお話をしてくださる瞬間——これはきっとAIには真似できない、人間だからこそできることなんじゃないかなと思っています。

今は札幌・東京・滋賀を行き来しながら、年間1600キロ以上車で移動して取材を続けています。効率的ではないかもしれませんが、この「実際に足を運ぶ」スタイルが、AI時代における人間の役割の一つなのかもしれません。いろんな情報格差に少しでも向き合って、海外から来てくださる方たちの想いや、地方で頑張っている方たちの姿を伝え続けられたらいいなと思っています。

コンテンツマーケティングは経営の一部だと思います。「勝手に幸せになりなはれ」という弊社の理念のように、一人ひとりが自分らしい仕事を見つけて、社会に何かお役に立てることをしていく——そんな時代を、同じ時代を生きる仲間として皆さんと一緒に作っていけたらうれしいです。

ご協力ありがとうございました

PROFILE

加藤氏

株式会社TAM しゃかいか!編集長

加藤洋

1975年京都生まれ、滋賀在住。「今日からできるFacebookファンページ制作&運用ガイド」を出版。コミュニケーション・プランナーとして自治体や大手企業のデジタルマーケティング支援、Webメディア「しゃかいか!」を通じてものづくり企業と消費者の新しい関係づくりに挑む。

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