今回は、日本のSEO(検索エンジン最適化)業界の第一人者であり、SEO業界で29年間働き続けてきた専門家による、現代のコンテンツマーケティング担当者が最も学ぶべき「変わらない原理原則」を語っていただきました。
みなさん、SEOでこんな悩みはありませんか?
・AIが話題になって、SEOってもう古いのかなと不安になっている
・いつも新しいテクニックを探してしまうけれど、基本がよくわからない
・検索エンジンってどんな仕組みなのか、実はあまりよく知らない
これらの課題を解決するヒントが、このセッション動画には詰まっています。
語り手は、合同会社DMM.comでグループ全体のSEOを担当されている渡辺さんです。なんと今年で29年目、来年には30年目を迎える、本当に長くこの業界で活動されている専門家。SEO黎明期の90年代後半から、海外のSEO専門家の方々と一緒にお仕事をされたり、国内のSEOの発展のために寄稿や登壇を続けられてきた、まさに業界の「生き証人」のような存在でいらっしゃいます。
「SEO終了説」って、実は毎年言われているんです
今回のお話の前半のポイントは「SEO終了のお知らせ」について。
渡辺さんによると、「SEO is dead(SEO終わり)」という言葉は、なんと2005年、2006年頃から毎年のように出てきているそうです。
検索結果の表示方法が変わったり、大きなアルゴリズムの変更があったり、2009年、2010年頃にはTwitterやFacebookが流行って「もうみんなソーシャルメディアで情報を探すようになって、検索なんて使わなくなるんじゃない?」なんて言われたりしてきました。そして今は「LLMO、AIO、GEO」といった新しい言葉が次々と登場していますね。
でも渡辺さんはこうおっしゃっています。
「私は終わらないと思っているんです。なぜかというと、終了のお知らせという言葉を使う人たちは、SEOのことを十分理解していないからなんです」
■コンテンツマーケティング担当者が学ぶべきポイント!
SEOのお仕事をしていると「明日から順位が上がる方法」みたいなテクニックに目が向きがちですが、本当に大切なのはSEOの考え方や検索エンジンの仕組みといった基本的な理解なんだそうです。
渡辺さんが29年間で最も大切だと感じているのは、「検索エンジン、検索ユーザー、サイト運営者、この三者の利益を意識して取り組む」こと。みんなにとってメリットがあるような取り組みを心がけることが重要なんです。
最近話題の「GEO」「AIO」「LLMO」って、実際どうなの?
現在よく耳にするSEOに代わるとされている
「GEO」「AIO」「LLMO」(いずれも生成AI最適化のこと)について、
渡辺さんはとても興味深い見解を示してくださいました。
「基本的には代理店の営業トークの側面が強いんじゃないかと思います」
渡辺さんはこれまでのGoogleの進化を振り返ってみると、「ユーザーに優れた検索体験を提供する」という根本的な目的は、実はずっと変わっていないと断言します。
さらにセッションでは、実践的なアドバイスも紹介されていました。
小手先のテクニックではない、10年20年と長く使えるSEOの本質をとらえた技術の数々です。これは永久保存版!ぜひチェックしておきたいですね。
なぜ渡辺さんは生成AI最適化は、営業トークと断言できるのか?
そして、本当に使える実践的な技術とは何なのか?
ぜひ本編動画をご覧ください。
■ このセッションのポイント
SEO業界で29年間活動されてきた渡辺さんから、環境が変わっても通用する考え方を教えてもらえそうです。
・本質的な考え方を身につけて、長期的な成果につなげる方法
・検索エンジン、ユーザー、運営者のみんなが嬉しくなる施策の考え方
・AI時代になっても変わらない、SEOの基本的な考え方
・コンテンツを作る時に役立つ、実践的な品質管理のコツ
ぜひCMD2025で、
あなたのメディア運営のヒントを見つけてください!
登壇者からのメッセージ
今回のお話を通じて、AIエージェント時代になってもSEOの本質は変わらないんだなということを改めて感じました。GEOやAIOといった新しい言葉がどんどん出てきますが、29年間この業界でお仕事をさせていただいた経験から言えるのは、「人間にとってわかりやすいコンテンツを作っておけば、AIエージェントも理解しやすくなる」ということなんです。
将来的にはAIが検索を代行してくれるかもしれませんが、その場合でもAIは検索エンジンのデータを参考にすることになりそうなので、SEOの重要性はそれほど変わらないんじゃないかなと思います。私たちコンテンツを作る側の人間は、新しい技術に一喜一憂するよりも、検索エンジン、検索する人、サイトを運営する人、みんなにとってメリットがあることを意識し続けていけば、どんな変化が起きても対応していけるはずです。