vol.9

一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所
理事

秋山 淳

株式会社エーゼログループ
自然資本事業本部 チームリーダー

亀田 惇

171-4
地方創生

小さな村から始まる大きな希望 ― 生成AIとコンテンツマーケティングの物語

vol.9
171-4

一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所
理事

秋山 淳

株式会社エーゼログループ
自然資本事業本部 チームリーダー

亀田 惇

地方創生

小さな村から始まる大きな希望 ― 生成AIとコンテンツマーケティングの物語

講演概要

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講演概要

セッション概要

岡山県の北東端に位置する西粟倉村は、兵庫県と鳥取県の県境にある山奥の小さな集落です。2008年には平成の大合併の流れもありましたが、合併せずに独立の道を選びました。

 

それから“百年の森林(もり)構想”を掲げ、森を資源とする挑戦を続けてきました。その歩みはやがて、多くの移住者と、50社をこえるローカルベンチャーの誕生につながり“ローカルベンチャーの聖地”と呼ばれるまでになりました。

 

今回、コンテンツマーケティング・アカデミーでは西粟倉村の役場・温泉施設・地域研究所の3事業者とタッグを組み、1週間の短期間集中型で、生成AIを活用したコンテンツマーケティングの現場導入を模索しました。

 

しかし、取り組みは一筋縄ではいきません。

事前に準備していたコンテンツマーケティングのプランがうまくはまらない。
現場で使える生成AIのツールの制約が思った以上に大きい。
初対面の西粟倉の方々と思うようにコミュニケーションがとれない。

 

コンテンツマーケティングと生成AIと地方創生。
これらをどのようにつなげていくことができるのか。コンテンツマーケティングのチャレンジをぜひご覧ください。

 

小さな村でも、世界に声を届けられる。この挑戦は、地方の未来を変えるきっかけになるのかもしれません。



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人口1300人の小さな村の大きな挑戦—地方の「属人的課題」は生成AIで解決できるのか?

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森の中で植物を観察しながら、AIについて語り合う——。

一見すると不思議な光景かもしれませんが、これは実際に地方創生の現場で行われている「人間×生成AI」の新しい試みを切り取った、小さな挑戦の記録です。

岡山県 西粟倉村は、人口約1300人。コンビニすらない小さな村です。93%を山林が占めるこの土地は、森と共に歩んできた歴史を持っています。
コンテンツマーケティング・アカデミーの有志たちは、生成AIを使ってこの村の「属人的課題」に取り組みました。
参加者が口々に語った率直な感想から見えてきたのは、単なるツール導入を超えた、地方ならではの価値創造の可能性でした。

みなさん、こんなお悩みはありませんか?

・地方の少数精鋭チームでマーケティングの専門知識が不足している
・属人的な情報管理で組織の知識がうまく共有できていない
・地域の魅力や事業の背景ストーリーをどう発信すればいいかわからない

これらの課題を解決するヒントが、このセッション動画には詰まっています。


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森の中で生まれた「人間らしさ×AI効率化」の新しいアプローチ

お話を伺ったのは、西粟倉村で地域づくりに携わる一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所理事の秋山さんと株式会社エーゼログループ自然資本事業本部 チームリーダーの亀田さん。人口1300人という小さな村で、限られた人材ながらも創意工夫を重ねる現場のお二人です。

秋山さんはこう語ります:「普通の広告広報とは違う本質的な理念や、経済的評価がしにくいけど人が大切に思っている温度感のあるもの——文化や伝統、自然をどういうふうにこれから価値づけていけるだろうか」

この問いこそが、地方でのコンテンツマーケティングを考える上で大切なポイントなのかもしれません。


■コンテンツマーケティング担当者が学ぶべきポイント!

注目したいのは、属人的な知識や経験をデータ化し、生成AIに検討させる取り組みです。現場で無理なく導入できる現実性と、生成AIを活用した情報収集・整理の仕組みが高く評価されました。単なるツール活用を超え、「事業者の想いを言葉にすること」と「続けられる情報発信の仕組み」を両立させる手法は、全国の地方で活躍される皆さんにとって参考になる部分があるかもしれません。

地方×AIが見せてくれるかもしれない「本質的価値」の可視化

西粟倉村が抱えていた典型的な課題は「属人化」でした。「あの人に会いたいから」「あの人だからこの仕事をお願いしたい」——地方の事業は特定の人物の力で回っているケースが少なくありません。

これは一見、人間らしい温かさの表れに見えますが、組織としてはちょっと心配な面もあります。その人以外では情報レベルが変わってしまい、「伝えたいことが伝わらない」状況が生まれてしまうことがあるからです。

秋山さんは、そんな状況に重要なのはデータ化と、現地の文化への深い理解と尊敬が必要だと語りました。

さらに亀田さんは振り返ります:「基礎の能力や村の理念、歴史、今起きていることという基礎情報を、みんなが一定のレベルで属人的にならずに共有して持てたらいい」

生成AIの価値は、業務効率化だけではなく、一次情報を学習して活用することで、関係する方々の情報共有や相互理解が促進する、といったところにもあるのかもしれません。

 

地方創生に携わる方にはもちろん、生成AIを活用したいと考えている皆さまに学びがあるセッションになっています。ぜひ本編動画をご覧ください。



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▲CMAの田所・村上と一緒に記念撮影




■このセッションで学べること

西粟倉村の取り組みから参考になりそうな実践的なヒントをまとめてみました:

・属人化解決のためのAI活用データベース構築の試み
地域資源の可視化と価値創造へのアプローチ
少数精鋭チームでの続けられるコンテンツマーケティング運営
人間性とAI効率化のちょうどいいバランス探し


ぜひCMD2025で、あなたのメディア運営を
次のレベルへと押し上げるヒントを掴んでください!



 

登壇者のコメント

秋山さんからのメッセージ

生成AIの登場で、改めて「私って何だろう」と考える機会が増えました。使い方次第で、自分らしさを研ぎ澄ますきっかけにもなれば、逆に薄めてしまうリスクもある両面性があるツールだと感じています。

私が生成AIに一番期待しているのは、仲間とより深くつながって、ビジョンや理念をわかりやすく言葉にできることです。どれだけ多くの仲間を作れるかに使ってみたいと思います。

便利さや効率を追い求める過程で見えなくなった自然環境や人とのコミュニケーションの時間を、生成AIと一緒に両立させる方法を見つけていけたらと。そうしたやり方を同じ課題を抱える方々と共有して、地方でも価値を作っていく仲間を増やしていければと思います。

亀田さんからのメッセージ

今回の研修で印象的だったのは、生成AIを「拡張ツール」として実感できたことです。地方の小規模事業者にとって、一人でできることの幅が広がる可能性を感じました。

空いた時間が豊かな時間に変わっているかは疑問もありますが、西粟倉のような自然豊かな環境で、体を使った体験や人との触れ合いに時間を使えることの価値を改めて感じています。

本当に価値のあるものを作っている事業者さんなら、生成AIによって「いいものを作っていれば届けられる」状態に近づけるかもしれません。

ご協力ありがとうございました

PROFILE

秋山氏

一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所 理事

秋山 淳

1993年大阪生まれ。兵庫県立大学大学院環境人間学専攻卒業。一級建築士。
大学で建築計画学を専攻する傍ら、地域の在来作物の継承活動や里山での環境教育活動に取り組みコミュニティのデザインについて実践的に学ぶ。大学院で交流行動と居場研究を行なったことを契機に、現在に至るまで「孤独にならないための一人席を社会に添える」を使命に、地域における居場の計画を起点にコミュニティデザインに取り組む。2020年に岡山県西粟倉村に移住し、同年、地域資源や可能性と研究者・企業をつなぎ実証実験やプロジェクトを生み出す法人である一般法人西粟倉むらまるごと研究の立ち上げに関わる。現在は理事・コミュニティマネージャーとして運営を行なう他、一級建築士事務を立ち上げ、コミュニティデザインから設計、場の企画や運営までを一貫して担う。

【メッセージ】
森林の活用や起業家支援に取り組んできた西粟倉では、自然資源のデータアーカイブ化など日々新たな取り組み・研究・プロジェクトが起きています。
ただ、人口は1300人しかいません。
この地域にまだない技術や人材、ノウハウをこの村の資源や課題と掛け合わせ、活かし、共に新たなチャレンジを行なってくださるパートナーを募集しています!
ぜひ、共同研究や共同プロジェクトでローカルの地から、本質的なウェルビーイングな社会を築いていきませんか。

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亀田氏

株式会社エーゼログループ
自然資本事業本部 チームリーダー

亀田 惇

京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学)芸術学部環境デザイン学科ランドスケープデザインコース卒業後、映像系の専門学校に再入学し、映像制作やゲーム開発の仕事に従事。その後、コンテンツマーケティングを主軸とするマーケティング&クリエイティブエージェンシー「株式会社日本SPセンター」にて約7年間勤務し、大手家電メーカー商品のマーケティング戦略策定やプロモーション業務を担当。
令和元年に岡山県西粟倉村へ移住・転職し、地域の価値創造と経済循環を目指す「株式会社エーゼログループ」にて、一般顧客向けのオンライン・オフライン施策を担うローカルエコノミー事業部の統括を経て、現職。

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