趣向を凝らした演出の中Robert Rose氏とJoe Pulizz氏が登場しスタート
今年のContent Marketing Worldは40カ国以上から1,700人ものコンテンツマーケターを迎え開催された。参加者も年々増加し、今回はコンテンツマーケティングの故郷ともいえるクリーブランドにて規模を拡大して開催されるに至った。
開催されたクリーブランドコンベンションセンター。…実は第1回が開催された場所もクリーブランドであった。(しかし当時は規模が小さくコンベンションセンターではなくホテルにて開催)
オープニングはManaging Content Marketing(オウンドメディアで成功するための戦略的コンテンツマーケティング)の著者であるContents Marketing InstituteのストラテジストであるRobert Rose氏が登場。
なんと氏によるキーボードの弾き語りから始まった。
そして、続いてコンテンツマーケティングのゴッドファーザーJoe Pulizz氏が登場した。
いつものキーカラー、オレンジ色の服を身にまとい登場
過去のプレゼンテーションをより洗練させたJayBaer氏によるキーノート
キーノートはJayBaer氏が努めた。その内容はContent Marketing World Sydneyでも務めたキーノートで語られたコンセプト「Youtility」をさらにブラッシュアップさせたものであった。(Content Marketing World Sydney の様子はこちら
「Youtility」という新著も刊行したJayBaer氏。
今回新しく付け足された事例としては、スキンケアクリームを販売するニベアがブラジルで展開した「NIVEA Solar Ad Charger」というキャンペーンがあった。これは、雑誌広告にソーラーパネルを取り付け、スマートフォンを充電することのできるものである。
企業側からのメッセージを伝達する役割を持ちながら、ユーザーからみた便利さも兼ね備えた広告だ。Jay氏はこのプロモーションを以下のように説明する。
Advertising isn’t your enemy, It’s your enabler.
訴求の力が弱まってきたのではないか、と言われている広告もyoutilityという視点を取り入れればまだまだできることがあることを説得力をもって説明していた。
コカ・コーラ社のコンテンツストラテジストが語るContent2020
キーノート2本目はコカ・コーラ社のコンテンツストラテジーを考えたJonathan Mildenhall氏。コカ・コーラは2011年にCoca-Cola Content 2020という考え方を掲げcreative excellenceからcontent excellenceに舵を切っている。このことについて直接話が聞ける貴重な機会であった。
Jonathan Mildenhall氏もプレゼンテーションでつかったCoca-Cola Content 2020について
このコカ・コーラのコンテンツマーケティングの軸となる考え方は、Liquid and linked contentだと語る。これはユーザーが主体となって生成されるコンテンツが増えている今、コンテンツとは完全に制御できない液体のようなものである。ただこの液体を放っておくとただのバイラルに終わってしまう。そこで液体でありながらビジネスゴールに結びつける…このことをコカ・コーラは目指しているのだ。
この考えをもとに展開したコンテンツがtoe tappy coke zeroである
カンファレンスの休憩時間に再会したJoe Pulizz氏によれば、CONTENT MARKETING WORLD2013も今年で3回目を迎え、より多くのマーケッターがコンテンツマーケティングについて知るようになったという。そしてそうなることで人によって捉え方のレベルがまるで異なるケースも出てきている。こういう状況なのであえてベーシックな面を勉強し直せる個別なセッションを設けたりとCONTENT MARKETING WORLD自体も進化し続けているようだ。