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コンテンツマーケテイングの現場エキスパートが集い学び合う、
完全招待制のサロン勉強会。

2026.10.06

【イベントレポート】第12回サロン 〜AI検索時代のキーワード『エンティティ』と『コン テンツの熱量』について考えよう〜

8月からずっと台風の影響などで記録的な長雨が続き、ちょっと気分も沈みがちな初秋となってしまいました。

皆さまやご家族がお住まいの地域は豪雨や長雨による被害がないことを願っております。
被害に遭われました方には心よりお見舞い申し上げます。

去る2026年9月30日(水)、第12回となるコンテンツマーケティング・サロンを開催しましたので、CMAよりご報告します。

「サロン」は、コンテンツマーケティング・アカデミー(CMA)が主催する、招待制のクローズドな勉強会です。コンテンツマーケティングの現場で活躍するエキスパートが集まって、毎回テーマをひとつ深掘りしながら、参加者同士で率直に意見を交わす場として続けています。

 

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開催概要

  • 日時:2026年9月30日(水) 17:30〜22:00ごろ
  • 会場:SPOT 渋谷ストリームサイド(東京都渋谷区渋谷3-18-4 渋谷三丁目ビル2階)
  • ホスト:CMA村上
  • 参加形式:招待制(定員15名程度)

 

今回のテーマ

テーマ「AI検索時代のキーワード『エンティティ』と『コンテンツの熱量』について考えよう」。

この日は台風の影響で欠席される方が多く、少人数でまるで飲み会のように(笑)カジュアルなサロンとなりました。

しかし、そんななかでも「コンテンツマーケティング」「AI検索」「エンティティ」「広報」「業務の自動化」など長い時間をかけて議論されました。
「AI対策を、小手先の検索施策で閉じない」「現場の一次情報、第三者の言及、顧客体験を通じて、ブランドの意味を市場に定着させる。AIに推薦される状態は、その延長にある」

今回はそんなやりとりを箇条書きでざっくりと記録します。

●熱量とネタは、現場・対面・一次情報から来る
熱量は「作り手の感情を過剰に載せることではない」
「現場の人が本当に思っていることや、その人らしさを引き出して伝えること」。

例その1:大きな BtoB 企業では、言えないことが多く、発言が慎重になりがち。重要なのは、言わせた言葉ではなく、本人から引き出した本音を届けること。

例その2:熱とは人間味や魂、人の温かみである。AI活用が進む企業ほど、そこに人間味をどう残すかが問われる。

例その3:オウンドメディアは、アナログの場で起きていることをデジタルで伝える営みでもある。現場の思いを引き出し、読者に届く形にすることが広報の役割になる。

「居酒屋で開発者を取材した例」が挙がった。場を柔らかくし、仕事以外の人間味も見せる。取材者自身に人間的な魅力がなければ、相手の魅力も引き出しにくい。

例その4:コンテンツは机上だけでは作れない。足を使い、多くの人に会い、話を聞きに行く。かつては、まず役所に電話するような調査をしていた。

情報を集める執念や、一次情報に近づく行動そのものが、コンテンツの熱量につながる。AIに情報収集を委ねられる時代でも、AIが持たない情報を取りに行く価値は残る。

●AI時代でも、制作の手触りは簡単に捨てられない

熱量あるコンテンツは、短期の KPI とも衝突しやすい。長く支持される企画でも、短期指標だけでは続けにくい。「クリエイティビティを発揮できる KPI を設計し、経営層と評価をすり合わせることが重要」という意見も。
失敗を許容する余地も必要です。

●SNSは手段であって、独立した大目的ではない

「SNSでの集客や販促は当然ある。ただし、AI時代に何へ集中するかを考えるとき、SNSだけを特別に切り出して施策化することが本質ではない。ブランド、商品、顧客体験、市場での評判が先にあり、SNS はその一部として扱う」

●ネタは、発想法より引き出しの数

「埋もれないネタを絶やさないには?」ネタは発想法だけでなく、「知識、人脈、経験という引き出しの数」に左右される。

・「会いに行く」:リモート中心の時代だからこそ、人に会う価値が高い。SNSで探せる情報ではなく、そこに出ていない一次情報を探す。

・「紹介をたどる」:一人から次の人を紹介してもらう形で、会う相手を広げる。

・「相手の癖を見る」:個人的な話、独特の関心、日常の細部を拾う。椎茸農家の育て方を細かく聞くような行為が、後で面白い話の材料になる。

・「時空間をずらす」:日本だけでなく海外、現在だけでなく過去を見る。知られた情報でも、誰がどの角度から語るかで面白さは変わる。

・「固有の比喩を持つ」:野球に詳しければ「ロッテの8番、9番」のような比喩ができる。理解できない人もいるが、知識の癖はネタの差別化につながる。

 

●無駄と加工されていない日常

AIで作業が速くなり、情報も短時間で摂れるようになる中で、無駄をどう捉えるかが話題に。「効率化の外側にある遠回りや雑談が、発想や人間理解を生むことがある」

●AI検索は、自社サイトを整えるだけでは足りない

AIは、ニッチな業種や一次情報を参照する可能性がある。おすすめを尋ねられたとき、AIは口コミや第三者の評判を重視する。したがって、「自社が何者で、何を強みとして認識されたいのかを明確にし、それが外部の言葉としてネット上に残る状態」が必要。

「AIは大きな変化だが、SNS登場時ほどの衝撃ではない」という意見も。SNSは新しい集客チャネルとして強く、サイトへの送客でも大きな役割を果たした。一方、AIの影響は検索やコンテンツ制作だけでなく、製品開発、業務設計、情報処理、物理的な製造にも及ぶ。製品を作る企業では、以前は難しかったことができるようになった、という実感が強い。

●エンティティは「何者か」を、AIに理解させる考え方

「SEO と AI 検索の文脈では、キーワードだけでなくエンティティを考えるべきだ」
「AIは単語の一致だけではなく、対象の存在、属性、関係性を通じて物事を理解する」

エンティティは中心となる存在で、属性と、他者・他概念との関係で意味づけられる。ナレッジグラフは、そうした意味のつながりを扱うデータベース。

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例えば、「タージマハル」は世界遺産でも、近所のカレー店でもあり得る。「大谷翔平」も、プロ野球選手、日本人、ホームラン、受賞歴などの属性や関係を持つ。単語だけでは対象を一意に決められないので、周囲の文脈が重要になる。

大谷翔平の周囲に属性をひたすら増やせば評価が高まる、というわけではない。重要なのは、エンティティに新たな意味を付与する「クオリファイア」だという。

「クオリファイアは、対象をどういう存在として理解してほしいかを方向づける行為」

商品、市場、競合、顧客を理解していなければできず、人間のクリエイティビティが強く必要になる。言語化には、社内の深い理解と外部の視点の両方が必要。

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●ブランドはロゴではなく、期待を裏切らない体験

従来のブランドは、人の頭の中のぼんやりしたイメージとして存在していた。CMを多く流している、誰かが褒めている、といった情報で成立する場合も。

AIが間に入ると、人間が理解する前に、AIが一度そのブランドを解釈して推薦する。すると、人間向けには省略していた技術的な説明、一次体験の詳細、製品の具体的な仕組みも必要になる。人は「これがいい」とは言えても、「なぜよいのか」を言葉にできないことが多い。だから、インタビューなどを通じて、言語化が得意な第三者に聞いてもらう価値がある。

●第三者の取材が、AIの参照を補う

「自社や自分で発信するだけでは、AIの概要に安定して出ない」
「取材や外部媒体から言及される影響が大きい」

「検索上の切り口が薄いなら、会社訪問、リアルなコミュニティ、SNS上の発信へ力を振るべき」社内の人には見えない価値を、外部の人がコンテンツとして発火させる必要がある。

音声コンテンツも有効になり得る。有名人の対談ではなく、日常の仕事から出る話を記録する。マルチモーダル化が進めば、音声や映像もテキスト同様に認識されやすくなる可能性がある。

●広報は、媒体が書きたくなる企画を持ち込む

広報は、プレスリリースの掲載数を報告するだけの仕事ではない
「媒体が取り上げたくなる企画を考え、第三者が検証できる形にすることが広報の仕事」

短期の売上を得るなら、広告を強めた方がよい場合もある。だが、広告とは別に、数値で即時に回収できない領域へ投資する必要がある。ブランドを作るには、嫌われる覚悟で社内を動かす必要がある、という決意も語られた。

●技術を、顧客が語れる粒度まで下ろす

AIに理解されるためには、商品を抽象的に「世界を変える」と語るのではなく、具体的な技術、機能、効果、利用場面へ分解して説明する必要がある。

例えば、ドライヤーなら、「髪の水分バランスを考えたヘアドライヤー」という水準だけでなく、どんな技術があり、どのような判断につながり、ユーザーに何が起きるかまで言語化する。ブランド、技術、機能、利用価値をエンティティとしてつなぐ。

ユーザーは「髪がパサつかなくなった」と言うかもしれないが、企業が技術の理由を分かりやすく説明していなければ、「なぜそうなるのか」までは語れない。技術を語りやすい形にすれば、外部の美容部員や専門家、顧客が SNS でも発信しやすくなる。

●編集と制作の現場では、AIが作業時間を縮めている

編集部の仕事では、AIによる実務の変化が具体的に語られた。問い合わせ対応、文章校正、タスク整理、原稿のチェックで、すでに作業時間が縮んでいる。

「問い合わせ対応」「業務の棚卸し」「表記・リンク確認」「労働時間」「ナレッジ検索」「カレンダー、チャット、メール、メッセンジャーに散らばる依頼を自動で拾い、共有の ToDo にまとめる仕組みを作りたい」という構想も。新たに追加されたタスクを自動で抽出できれば、転記漏れや確認漏れを減らせる。

ただし、空いた時間が休息に変わるとは限らない。短く終えた分だけ新しい仕事が入る。
「AIで楽になった結果、仕事の密度が上がり、脳が休まらない」

●導入を止めるのは、性能より契約と、理解の追いつかなさ

AI活用の障壁は、個人情報をクラウドへ入れることだけではない。上場企業などと取引する場合、契約上の再委託に該当することが大きな問題になる。

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交流のひととき、PIZZA & BEER

さて、交流のひととき、PIZZA & BEER
ディスカッションの合間と後半は、恒例の 「PIZZA & BEER」タイムです。

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お飲み物は、私たちと同じグループから生まれたクラフトビール 「酒の花」シリーズ(funs brewing)。のスピンオフな商品「Japanese PREMIUM CRAFT BEER 華灯」(はなび)。

 プレミアムというだけあって、1クラス上をいく高級感。日本酒の香りも飲みやすさもダントツです。この日参加した皆さんはラッキーでした。 

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おわりに

台風の影響が不安ななか、そしてお忙しいなかご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
CMAは引き続き、コンテンツマーケティングに関わる方々が、垣根を越えて学び合い、語り合える場をお届けしてまいります。

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▲魚住さんの帰省土産「富山のご当地うまい棒(白えび、富山ブラック)」をビールのつまみに!

次回・第13回サロンは、詳細が決まり次第、改めてご案内いたしますね。コンテンツマーケティング・グランプリ/CMDに関する続報も、追って公式サイト・メールマガジンでお知らせしてまいります。

引き続き、コンテンツマーケティング・アカデミーをどうぞよろしくお願いいたします!

 執筆・編集:Content Marketing Academy 



▼関連リンク
・前回のイベントレポート:
【イベントレポート】第11回サロン 〜生成AIで変わる「情報のたどり着き方」/グランプリ2025を終えて〜
・クラフトビール「酒の花」(funs brewing):https://funsbrewing.com/

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